素朴に、東京暮らし。

ぎらぎらした東京で、素朴に生きてます。20代女子。

ジェントルマンのいない街

だだだ〜っと1日働いて、つかれて家に帰るとき。


まばらな街灯に照らされた夜道で、知らず知らず、やっていることがあるのです。

それは!空を見上げること。
まったく無意識なんですが、毎日見てしまう。

そんなさいきんの夜空に、丸くて、赤い、やけに大きな星があって、ずっと気になっていて、爆発寸前かと思っていたそいつがじつは火星だと、あとから知りました。
 
ろくじゅう数年ぶりに、地球に大接近しているようですね、火星。地球人的に言えば、いわゆるスーパーマーズ。火星人的に言ったら、スーパーアースに、なってるのか。ふっ。
 
 
さて、今日は「ジェントルマンのいない街」について、ひとつ、ふたつ、言わせてもらうよ。
 
 
 
もともと宮城出身のわたしは、東京の人、というか、東京の「他人」が、とにかく苦手だったのです。
 
地方出身の人なら、誰でも一度は嫌悪感を感じたこと、あるんじゃないかな。
 
その嫌悪感を顕著に感じるのが、電車の中。
 
 
降りる人優先という言葉を知らない男!
狭い通路を人にぶつかりながら歩くことになんの躊躇いもない男!
優先席に当然のごとく座るサラリーマンたち! 
ご老人、けが人、妊婦さん、一切視界に入れません!!
 
 
どんっ!
ばしっ!
にじりっ!(足を踏まれた)
 
 
かなーり、偏見かもですが、
言わせてほしい。
 
嫌悪感を抱く他人は、ほとんどが男だ。
 
 
同じく東京にワンサカといる外国人男性たちの、あの紳士的な行動を見るたびに、「まったく、東京の男どもは!!」となってしまう。
 
 
ジェントルマン精神の欠如。
 
 
文字にして書いてみると気が滅入っちゃうくらい、もうほんとうに、欠如しまくりなんですよ。
 
なんの統計にも基づいていませんので、なんの信憑性もないですが、
それでもわたしは言いたいのです。
 
 
東京の男ども、しっかりしろーっ!!
(びしっ、ばしっ)
 
 
昔から日本の男は武士道精神が基盤として成り立っているから、ジェントルマン精神を求めるのは間違っている的な意見は、この際、歴史年表書かれた巻物と一緒に押入れにささっとしまっておいてもらうとしてさ。
 
 
そもそも「日本」の男全般がどうのこうのってのは、ハッキリ言って生まれも育ちも大和大国のわたしには、よく分からないし、そこまで多くを求めているわけじゃない。と思ってるのだ。
 
 
それでも、ここまで嫌悪感を抱いてしまうくらい、ジェントルマン精神欠如してるのは、何故なのか。
 
 
さあ、何故なのか。
うーん………………と、考えてみる。
そして、ぽっ!とわたしなりの答えとして出たのは。
 
 
東京の男たち、働きすぎ。
 
 
これだ。
 
 
 
わたしはいま、あくまでジェントルマン精神欠如の話をしています。しかしね、大風呂敷を広げるような気でバッサリ申してしまいますとね、東京で起こる多くの問題の原因は、ここにあると思うんです。
いや、ここに尽きる、と言っても過言ではないっ。
 
 
いろんな働き方の人がいるから一概には言えないけど、日本でいちばん、いや世界でいちばんがんばってる社会人は、東京に集結していると思うんです。
 
 
そのくらい、他の場所と東京とでは、時間の流れが違う。ぜんぜん、違う。
 
 
ただ立っているだけで、体が削れていってしまうような、濁流のような流れの社会で働き続けるということは、並大抵のことじゃないと思う。
 
そう思っていいのに、あたかもそこに立ち続けることが当然みたいなことを言われて、大きなプレッシャーと、まいにち、まいにち、闘ってる。
 
 
 
女の人も同じくらい働いてる人だってたくさんいるけど、煮詰まっちゃっうのはいつも男たちな気がする。たぶん女性のほうがどこかで息をぬくのがうまかったりするってことかな。
 
 
 
東京の男たち、ほんとすごいよ。
ほんとに。
ほんとに、尊敬してしまう。
 
 
そして当然、働きすぎた彼らは、まったく知らない赤の他人に気を配れるほどの優しさを、もう持ち合わせてはいない。
疲労困憊していれば、当たり前のこと。
 
 
働きすぎなんだよ、みんな。
真面目に働きすぎなの。
 
 
がんばっている人に水を差すつもりはないけど、周りに優しくできる精神状態を保てないってのは、なにより本人にも優しくできてないってこと。
そうやって、またどんどん、心身ともにボロボロになったりして。
 
 
東京の男たちよ、もうそこまで働かなくてもいいんじゃないかい。
 
 
もう、充分でしょ。
そろそろ労われよ、自分を。
労わる余裕を、むりにでもつくっていこうよ。
ただでさえ、若者少なくなってくるんだし。
 
 
というのが、わたしなりに考えて出た答え。真実かどうかは、ほんとのところ、どうでもいい。
 
ただ、心に余裕ができて、自分自身を労わることができるようになって、
 
 
いつかの帰り道、どこぞのぼーっとした妄想女子のように、
丸くて赤い大きな星を、誰よりも早く見つけられるようなジェントルマンが増えてくれる、そんな日が早くくることを祈ってます。
 
 
てことで、東京の男たちよ、しっかりしろっ。